主な業務は登記(とうき)業務と裁判業務です。登記業務には不動産登記と商業登記があります。
皆さんの居住されているのは賃貸マンションでしょうか?一戸建てでしょうか?
または今は賃貸マンションだけど将来的にはマイホームを!という方もいらっしゃいますよね?
賃貸マンションにお住まいの方には実感が沸かないかもしれませんが,土地や建物を購入した場合には
必ず登記を入れます。
登記とは「どこの」「誰が」「どの不動産」を所有しているのかを分かるようにしておく制度です。
土地や建物の購入は一般にとても高額なお買いものになります。せっかく買ったのに,
「この土地は誰のものなの?」「あなたのものだという証拠はあるの?」なんて言われてしまったら
安心して住めないですよね?そのために,誰にでも分かるように登記を入れておくという仕組みになっています。
登記は絶対に司法書士がやらなくてはいけないルールにはなっておりませんが,登記には必要な書類がとても多かったり,
国に治める税金の計算が難しかったりと,自分でやるのはとても大変な作業になっております。
司法書士は不動産登記の専門家として,皆さんを代理して不動産登記手続きをしております。
会社を作るとき,何をもって会社の誕生になるのかご存じでしょうか?
「登記」という言葉を聞いたことがある方でも,
おそらく思い浮かべるのは上記に記載した不動産登記のことなのではないでしょうか?
会社は登記をすることによって誕生します。
会社設立登記をすると,どこに会社があるのか,どのくらいの資本金を持っているのか,
代表取締役は誰なのかといった内容が誰にでも見られる状態になります。
また,会社は設立する時だけではなく,取締役が新しく増えたり,資本金を増やしたりすると
その都度変更の登記を入れなくてはなりません。司法書士は会社の代理人としても登記業務を行います。
司法書士は簡易裁判所の民事の裁判で,取扱金額が140万円以内のものについては,
弁護士さんと同じように裁判をすることが出来ます。
(依頼者の代理人になって,代わりに裁判に行くことが出来ます。)民事の裁判とは,例えば
「貸したお金が返ってこない」とか「家賃を払わない人がいるので払ってほしい」など,
一言で言うと「人と人とのトラブル」にする裁判です。
(強盗事件や傷害事件などは「法律違反をした人を裁くための裁判」なので,司法書士に権限は認められていません。)
また,取扱金額が140万円を超える場合や,地方裁判所での裁判になった場合には,
司法書士は代理人としてお仕事をすることは出来ませんが,書類作成は認められているので,
本人訴訟支援という形でお手伝いをします。(本人に裁判所に行ってもらいますが,
裁判所
や相手に提出する書類を作成します。)
主な業務は不動産の登記(とうき)業務です。
あれ?司法書士も主な業務は登記なのでは?と思う方もいらっしゃるかもしれません。
そうです。司法書士も土地家屋調査士も主な業務は不動産の登記です。では,何が違うのでしょう?
上記司法書士の箇所で不動産登記のご説明をしました。司法書士がやる不動産登記は「権利に関する登記」と呼ばれます。
主に「名義を入れる。」「名義変更をする。」「担保に入れる。」などなど。要するに,
その不動産に対して何らかの権利を持った人(買った人やお金を貸してその不動産を担保にとった人)
を明らかにするための登記をします。土地家屋調査士がやる不動産の登記は「表示に関する登記」と呼ばれます。
例えば,建物が新築された場合に,どこに建っているのか,大きさはどのくらいなのか,
どんな素材で出来ているのかなども登記されます。この不動産の「物理的な現状を調べて登記を入れる」
のが土地家屋調査士の主な仕事です。
土地をいくつかに分ける登記(分筆(ぶんぴつ)登記と呼びます。)や,長い間放置されていてどこからどこまでが
自分の土地なのか分からなくなってしまった場合の調査(確定測量など)も行います。
分筆登記などをするために本格的な土地の測量も行います。
実際司法書士は毎日スーツで事務作業がメインになるのに対し,土地家屋調査士は毎日作業服を着て現場作業が
メインになる仕事です。
司法書士と土地家屋調査士はまったく仕事内容が異なるように見えますが,実は非常に密接に関係しております。
不動産登記は,土地家屋調査士による「表示に関する登記」と司法書士による「権利に関する登記」
から成り立っておりますので,その両方の知識がないと適切なアドバイスも質の高い業務もできません。
たとえば建物を新築した場合は,まず土地家屋調査士が建物を調査・測量し「建物表題登記」を申請します。
その次に,司法書士が所有者を調査し,「所有権保存登記」を申請します。
このように,不動産登記に関する問題については,司法書士・土地家屋調査士の両方が手続きに関与しないと
完結しない場合が多いと言えます。
当事務所は司法書士兼土地家屋調査士でありますので,不動産登記に関する適切な業務・アドバイスはもちろんのこと,
お客様の手を煩わすことなく不動産登記を完結することができます。
主な業務は市役所や県庁,警察署に提出する書類を作ることです。
作成できる書類の種類は数千種類とも言われており,職務の範囲が広いため,ほとんどの行政書士は「○○専門」など,
いくつかの分野に絞ってお仕事をする方が多いです。以下,行政書士が得意とする分野を挙げていきます。
・遺産分割協議書作成
・会社設立書類の作成
・離婚協議書作成
・金銭書非貸借契約書作成
・各種許認可(風営法、農地法など)
・・・まだまだ他にもたくさんあります。業務によっては司法書士の業務と重なっていることにお気づきですか?
(例えば,会社設立書類の作成)司法書士と行政書士の1番の違いは「依頼人を代理して書類の提出が出来る・出来ない」
という点にあります。例えば行政書士には「依頼人を代理して」「法務局に登記申請」することができません。
ですから,会社設立に必要な書類の作成が出来ても,法務局に提出に行くのはご依頼者様ご自身に
行っていただく形になります。最終的にご依頼者様に動いていただかなくてはならないケースは多いので,
費用の設定も少々お安めに設定している事務所が多いと思います。
しかし,一口に「法務局に書類の提出に行く」といっても,初めて行かれる方には不明点も多く,
万が一書類に不備があった場合には依頼人のもとへ直接連絡がいってしまうため,不便が多いのが実情です。
とにかく安さが1番で,利便性と確実性は二の次で良い!という方には良いかもしれません。
なお,当事務所では司法書士・行政書士双方の資格を保有しているため上記のような不便は一切ございません。